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「とある日常といつもの空」【俺妹二次(9巻ネタバレある)】

こんばんは!
デート・ア・ライブにハマりそうな主宰、つむぎ日向です。
まだ、主人公がメインヒロイン?と出会ったところまでしか読んでいませんが、ここまでのギャグシーンは割と好みだったりします!

そんなわけで今日も、(個人的)「俺妹」強化週間、五日目!



黒猫の引っ越し騒動も無事解決し、京介たちは沙織の埋め合わせにアキバの街を練り歩いていた。
そして、沙織が最後に仲間たちを連れてきた場所は……。


今回はそんな話です。
思い付きで始めたこの企画も、もうゴールが見えてきました。
最後までお付き合いしてくれたらうれしいです。

それでは、感想コメントやピクシブではアンケートへの回答など、お気軽に送って下さい!心よりお待ちしております。
どうぞよしなに。

ではでは、今日はこの辺で。
下より本編をお楽しみください。
ノシ

by琴里みたいな妹が欲しい、つむぎ日向




とある日常といつもの空


 時は九月。黒猫の引っ越し騒動が解決してから数日後。俺たちはアキバにあるいつもの喫茶店で会い、沙織からありがたいお言葉を頂いたところだった。
「さぁー行くでござるぞー!」
 自分をハブった埋め合わせをしろという沙織を先頭に、黒猫、桐乃、俺が続く。
 黒猫はいつものゴスロリ服で、桐乃はオシャレな夏服。そして俺は何年も着続けている半袖シャツ。正直、黒猫と桐乃はそれぞれ目を引く格好をしているが、それ以上に道行く人の目を引いている人間がいた。それが、
「ほらほら、三人とも遅いですぞ!今日という時間は少ないのですから!」
 他ならない沙織だった。
 沙織は、どこかのお嬢さまのようなワンピース姿にぐるぐる眼鏡という、いつも以上に奇抜な格好だった。そのうえ、スタイルもいいもんだから余計目を引くのだろう。
「その、沙織……一応聞くが、その眼鏡を外すってことはできないのか?」
「できると思って聞いているのでござるか?」
「……すいません」
 今日の沙織さんには敵わない。だって声がマジなんだもん。
「ふっ。これくらいの奇異の目、早くに慣れた方が身の為よ」
「おまえらが慣れ過ぎなんだよ!」
 黒猫がなんでもないような事を言うようにそう言った。
 ってか、なんでおまえら素知らぬ顔で歩いてられんだ。
「ちなみに聞くのだけれど……闇の衣をまとった私と二人で歩いている時も、恥ずかしかったのかしら?」
「そりゃ、まあ……」
 正直、アキバの街よりも千葉の街を歩く時の方が恥ずかしい。
「じゃあ、あたしと歩いている時は?」
 俺の煮え切らない言葉を受けて、桐乃がそう聞く。
「うん?ああ、ある意味恥ずかしいな……」
「ハァ!?なんで?こんなに可愛い女の子と一緒に歩いてて、何が気に入らないわけ!?」
「いや、そうじゃなくてさ。おまえけっこう目引くじゃん。んで、おまえを見た通りすがりの人が、そのまま俺を見るんだよ……その時のなんか残念そうな顔がさぁ……」
 すっげー切なくなるんだよ。
「あぁ、そういうこと。それは仕方ないじゃん。あんた残念な顔してるんだから」
「人の顔を残念とか言ってんじゃねえ!」
 自分でも分かってることを他人に言われると余計傷つくんだよ、チクショー!しかも妹に言われるとか……マジへこむじゃねえか。
「諦めなさい。残念な顔なのだから」
「そうそう。観念するでござる。残念な顔なのですから」
 元カノと友達にまで言われたー!
「ああそうかよ。どうせ残念ですよー」
 俺がそう言うと、三人はケラケラと笑った。
 そういや、こうやって四人で遊ぶのは確かに久々な気がする。なんでだろうな。一ヶ月も経ってないはずなのにさ。


 その後、沙織を先頭に俺たちはいつものショップ巡りをし、四人でいつものように騒ぎながらアキバの街を練り歩いた。
 そして、最後に行きついた場所は……
「……ここでござる」
 俺たちが初めて出会ったメイド喫茶「プリティガーデン」だった。
「拙者たちのはじまりの場所。ここで、もう一度集まりたかったんです」
「もう一度って、よく皆で来ているじゃない」
「そうそう。あたしなんて、もうポイントたまっちゃったし、完全に常連でしょ」
「ええ……それでも、あらためてここから……」
「そっか。じゃあ、とっとと入ろうぜ」
 俺は沙織の言葉を切って先頭を行く。
 みんなてきとうなこと言いつつも、沙織の言いたい事なんて分かってる。いろいろあった今だからこそ、もう一度ここからはじめたいってさ。
 それに、俺がこの店に入りたくない一番の要因は、今日居ないはずだしな。
 そんなふうに思いながら入口のドアを開くと……
「お帰りなさいませ、お嬢様、おにぃ~ちゃん♪」
 よく見知ったメイドさん、星野きららさんが出迎えてくれた。
 って、あれ?この人さっき喫茶店で会わなかったっけ?
「おろ?きらら氏、なぜここに?」
 その疑問は俺だけのものじゃなかったらしく、沙織がそう問い、桐乃と黒猫も首をひねっている。
「あぁそれなら、大尉殿が予約入れてたんで、これはあたしが接客しないといけないだろう!って、向こうは途中で抜けてきちゃった」
「変なところでプロ根性だしちゃったよこの人!」
「そんなこと言ってぇ~おにぃちゃんだってあたしがいないと寂しいくせにぃ~」
「いや、清々してたんですけど……」
 ってか、あなたにおにぃちゃんと呼ばれるたびに、背中に殺意のこもった目線が二人分注がれるんですよ。
 まあ、そんな俺ももう常連になってしまっていて、誰に接客されても「兄」扱いなのだが。
「いいえ、おにぃちゃんたちが常連と呼ばれるのには、まだまだ早いですよ~」
「というと?」
 きららさんは、フッフッフと不敵な笑いをしてから、
「本当の歴戦の猛者たちならば、誰が湯煎したレトルトカレーなのか一発で当てることができる!」
「そんなもんわかりたくねー!ってか、普通にレトルトって言ってるし!」
「それよりも、早く席に案内してくれる」
「は~い!こちらへどうぞ、お嬢様、おにぃちゃん!」
 俺の言葉はスルーしたうえ、黒猫の言いに気を悪くすることもなく、きららさんは笑顔で席まで案内してくれた。
「ご注文がお決まりしだいお呼びくださいませ」
 そう言って去っていくきららさんを目で追っていると、
「あんたさ、そんなにおにぃちゃんとか呼ばれたいわけ?マジでキモいんですけど」
 と、桐乃が棘のある声で言ってきた。
「んなわけないだろ。おまえと一緒にすんじゃねえよ」
「でもさ、毎回ここ来るたんびに鼻の下伸ばしてるじゃん。それに、ずっと「おにぃちゃん」なんて呼ばせてるし」
「そんなんじゃねえって!あれはあの人が勝手に……って、そういえば、すげーチョイスしたよな、きららさん。なんで「おにぃちゃん」にしたんだろう」
 別にほかの呼び方でもよかったと思うんだが。
「それはきっと、京介氏のもてる「兄オーラ」がそうさせたでござるよ」
「なんだそれ」
 兄オーラって、そんなもんねえよ。
「まあ、そんなことは置いておいて……」
 沙織はパンッと手を打って話を切り出した。
「今日ここで、三人にはやってほしいことがありまして」
「やってほしいこと?」
「左様。拙者をハブにした罰ゲームでござる」
「罰ゲーム!?って、なにするわけ?」
 桐乃がそう問うと、沙織はよくぞ聞いてくれたとばかりに笑顔になり、
「今日この店で過ごす時間、三人には拙者のメイドになってもらいます!」
 と、そう言い放った。
「はぁ!?メイド!?」
「ちょっと沙織、あなたなにを言っているの?」
 沙織のその言葉に、桐乃と黒猫がいち早く反応する。それに一歩遅れて、
「おい沙織、それって厳密になにをするんだ……?」
 と、俺が全員の疑問を口にした。
「言った通りでござるよ、皆の衆。拙者が満足するまで、拙者のメイドとしてご奉仕するでござる」
「だから意味が……」
「まあまあ、話は着替えてからでござる」
「はっ?着替え?」
 俺たちの会話をどこで聞いていたのか、きららさんをはじめとしたメイドさんたちが、俺たちを席から引っ張り上げて、無理やり店の裏に引きずっていく。
「おっおい、ちょっと放せって!」
「キャッ!どこ触ってんの!?って、ちょ、ま……」
「な、なにをするの!その手をどけなさいと言っているでしょう……」
 俺たちは抵抗するも、されるがままになり……
「ちょっと、ぐるぐる眼鏡……これはいったいどういうこと?」
「まったく話が見えてこないのだけれど」
 身ぐるみはがされ、メイド服(プリティガーデンの制服)を着た桐乃と黒猫がそこにはいた。そしてもう一人、
「おい……なんで俺まで……」
 男子高校生がメイド服を着せられていた。もちろんそれは俺だ。ってか、なんかデジャブを感じるんだが……。
「おお!きりりん氏、黒猫氏、良く似合っているでござるよ~!そして京介氏……キモいでござる」
「わぁってるよそんなもん!ってか、着せる前から気が付け!」
「それで沙織……あなたはいったい何をするつもりなの?」
 俺のツッコミをスルーしてそう聞く黒猫。ってか、さっきから目を合わせてくれないんだけど。
「……キッモ」
 そして妹様はこれである。
 店のメイドさんたちもクスクス笑ってるしよ。俺泣いていい?
「うむ。じつは、これはこの店のポイントサービスの一つでして、たまったポイントと交換で、この店の制服を着れるというものでござる。ちなみに通常は、男性は対象外なので今回特別でござるよ」
「そんな特別いらねえよ!ってか、せめて執事服とかのほうが……」
「なに?あんたホントにコスプレに目覚めちゃったわけ?うわ~引くわ~」
「そういう意味じゃねえ!」
 でも、ちょっと来てみたいとは思うよ。執事服。
「残念ながら、執事服はこの店にはないのでござるよ。何分、女性客専用のサービスですので」
「……なんなら、私が今度作ってあげましょうか?」
 黒猫がボソッとそんなふうに言う。
「いや、そこまでしてほしいわけじゃ……」
 それに、コスプレはしばらく遠慮しておきたい。
「では、話を戻すでござるよ……三人にはこれから、拙者のメイドになってもらうでござる。それで昨今のことは全てチャラ。その代り、拙者の言いつけは全て絶対でござる!」
「マジかよ……」
「マジでござる」
 沙織は口をωこんなふうにして笑った。
「はぁ~……わかったわ」
 その顔を見て、黒猫が諦めたようにそう言った。
「ちょ、ちょっと!」
「もとはといえば私たちがいけないのだから、今回は沙織の言うとおりにしましょう」
「黒猫氏は話が早いでござる!」
「ぐぬぬ……わ、わかったわよ!やればいいんでしょ!」
「さすがきりりん氏!」
「お、おい……おまえらはいいかもしんないけどよ、せめて俺の格好だけでも……」
「ダメでござる」
 まだ言い終わってないうちにダメだしされたよ、おい。
「ったく、わかったよ。なんでも申しつけやがれ」
「それではさっそく……」
 全員が了承したことで、沙織はスッと眼鏡を外した。そして、その端整な顔からとんでもないことを言いやがった。
「まず京介氏……京介さん、男言葉禁止です。メイドらしくお願いいますわ」
「はぁ!?マジかよ……マジですか~」
「くくくっ、キモいwww」
 桐乃のやつ、俺だって自分で自分がキモいわ!
「では桐乃さんも、乱暴な口のきき方禁止」
「え~!冗談じゃな……冗談じゃないですわよ」
「ざまぁみろ!人の事笑ってるからだ」
「京介さん」
「はい!えっと、すみませんですわ……」
 沙織のやつ、もしかして家じゃあこんな感じなのかな?いや、俺たち相手だからかな。なんかすげー楽しそうだし。
「あとは……るりるり」
「るっ……そ、それは私のことかしら?」
 黒猫が頬を引きつらして答える。
「ええ、もちろん。るりるりは……中二発言禁止です」
「それよりも呼び方を改めてくれる気はないのかしら?」
「当然です」
「そ、そう……」
 さすがの黒猫もきついようだ。
「それでは、はじめましょうか」
 その言葉を聞いた瞬間、ああ、まだはじまってなかったんだ、という思いが、俺たち三人の中で共通に流れたことは確かだろう。


 その後、沙織からの命令で、俺たちはいろいろなことをさせられた。といっても、一緒にゲームをしたり、飯食ったりしただけで、言葉づかいや格好を除いたら、いつもの俺たちと変わらなかった。まあ、その内容が酷いもんだってのを除けばな。
「あ、あ~ん……」
「あ~ん」
 桐乃がスプーンでオムライスを沙織の口に運ぶ。それを沙織は美味しそうに頬張り、
「うん、おいしいですわ!やはり、可愛いメイドさんに食べさせてもらうと、一味も二味も違いますわね!」
 それ、ただの冷凍食品のオムライスだけどな。
「それより京介さん、るりるり、早く決着つけてください」
「わ、わかってるけど……」
「あなたが、ルーレットを回さないから……止まっているのだけれど」
 沙織の言葉に、四つん這いになっている俺と、その下になっている黒猫がそう答える。
 俺と黒猫が何をしているかというと、ツイスターゲームというやつだ。まあ、これの説明はいまさらいらないだろう……ってか、説明なんてしている余裕が今の俺にはない……。そしてこれ、傍から見て面白いのか?
「おっと、これは失礼しました」
「絶対わざとだ」
「絶対わざとね」
「なにか言いましたか?」
「「いいえなんでもありません!」」
「そうですか。なら次は……右足赤!」
 沙織がルーレットを回して、そう叫ぶ。ちなみに、こんなにわーわー騒いでて店の迷惑にならないのかといえば、まったくならない。なぜなら、本日は沙織がこの店を貸し切っていたからだ。そういえば店の中に客が誰も居ない時点で、違和感を持つべきだった。
 どうせ貸し切りにするなら、前に借りたところでもよかっただろうに……まあ、そこは気持ちの問題か。きっと、ここじゃなきゃダメだったんだ。
「ほらほら~、早くするでござるよ~」
 あいつ眼鏡かけてないくせに、時々テンション上がって口調変わってんだけど。
「ってか、赤って……いや、さすがにムリ……って、うおっ!」
「キャア!」
 俺が足を滑らして四つん這いの状態から倒れると、下になっていた黒猫を押しつぶしてしまった。
「だ、大丈夫か?」
「え、ええ……」
 体を起こすと、すぐ下に黒猫の顔があった。真赤になった顔が、すごく近くにある……
「あ、あんたら……いつまでそうしてんの!」
 俺がそんな黒猫の顔に少しだけ見とれていると、横っ腹に蹴りが入った。もちろん桐乃のキックだ。
「アハハハ……三人とも、お腹痛いですよ!」
 そんな俺たちを見て笑い転げる沙織。いや、腹痛いのは俺なんだが。
「それじゃあ次は……」
「って、まだやるのか?」
「ええ。そうですね~じゃあ……桐乃さん、るりるり!二人とも私にキッス!」
「はぁ!?」
「な、なにを言っているの!?」
 沙織の申し出に桐乃と黒猫が目を丸くして答える。
「いいではないですか。ちょっと頬にチュっと」
「ダメだこいつ。早くなんとかしないと」
「今日のあなた、暴走しすぎよ」
 だが、桐乃と黒猫はそんなことを言いつつも、チラッとお互いにアイコンタクトをして、沙織の両脇に移動した。
「その……ごめんね、沙織」
「これからも頼りにしているわ」
 そう言って、二人は軽く沙織の頬に唇をつけた。見てる方も、ちょっとドキッとしちまったよ。それと同時に、自分の頬にも感触が蘇って、顔が熱くなるのが自分でもわかる。
「おお!これは、拙者なにかに目覚めてしまいそうですぞ!」
「変なこと言ってんじゃねえ!」
「なんですか、京介氏~拙者が羨ましいんでござるか~」
「う、羨ましくなんかねえ!」
「ほうほう、ホントに~?ねぇねぇ、ホントに~?」
「ええい、うっとうしい!」
 沙織はケラケラと笑うと、少しして真面目な顔をして、
「それでは、最後の命令……いいえ、私からのささやかなお願いです」
 そう言った。
 俺たちはその真剣な顔を見て、沙織の言葉を待つ。
「これからもずっと、拙者と友達でいてください。どんな小さなことでも話あって、一緒に困難を乗り越えていきたい。それが拙者の……唯一の願いです」
 沙織はゆっくりと三人を見回しながらそう言った。
「当然でしょ!」
「今さらなにを言っているのかしらね」
 桐乃と黒猫がそう言い、
「そんなもん、言われなくたってそのつもりだ。俺たちは、これからもずっと……いつまでもおまえの友達だ!」
 俺がそう続く。
 沙織は俺たちの言葉を聞いて、
「……ありがとう、ございます」
 俯いて、トレードマークのぐるぐる眼鏡をかけた。その声は、どこか涙にぬれているようだった。


「今日はありがとうございました」
 日も暮れてきた駅前。沙織は俺たちに笑顔でそう言った。
「拙者、これほど感情を爆発させたのは、これがきっと初めてでござるよ」
 眼鏡をかけていない沙織は、いつものようにそう言う。これが自分なのだというように。
「本当に楽しかったでござる」
「これから、いくらだってあるよ。こんな機会」
「フッ、そうね。私たちに問題が起きないなんてこと、絶対にないものね」
「そうそう。そのたんびに、みんなで乗り越えて、また遊べばいいじゃん」
「確かに、そうでござるな」
「なんでみんなして俺を見るんだよ?」
 三人してニヤニヤ俺を見やがって。わかってるよ、いつも俺が問題をでかくしてるってさ。でも、おまえらも大概変わらねえぞ。
「それでは、今日はこの辺で解散でござる」
「うん、またね。沙織、黒猫」
「ええ、また。近いうちに松戸にも遊びにいらっしゃい。歓迎するわ」
「おお!黒猫氏の妹御、拙者も見たいでござる!」
「えへ~、ひなちゃんもたまちゃんも、マジでかわゆいんだよ~」
「なんであなたが嬉しそうな顔をするの」
「だって~……」
 解散するって言ってるのに、話が尽きないことだな~。まったくよ。でも、少しでも長く話していたいってのは、俺もわかるよ。
「それでは改めてこの辺で……また今度」
「うん、バイバイ。またね」
「さようなら。また会いましょう」
「おう、またな!」
 そう言って、沙織と黒猫はそれぞれ歩いていく。
「さて、俺たちも帰るか」
「うん……」
 ふと横を見ると、桐乃は空を見上げていた。
「どうかしたか?」
「ううん……ただ、よかったって思って」
「そっか」
 なにについて「よかった」なんて思ったのかは聞かなかった。だってさ、それくらい俺にもわかるから。
 自分で引っ掻き回したところから始まって、やっと俺たちは元に戻った。いや、やっと先に進めたんだ。
 だから、俺も先に進まなければいけないよな。
「帰ろう、兄貴」
「おう」
 ただ今は、今だけは、こいつと二人で電車に乗って帰る。それだけで十分だ。

 ――fin.

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