スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「思い新たなこの気持ち」【俺妹二次(9巻ネタバレあり)】

こんばんは!
がむしゃらに今日も生きる主宰、つむぎ日向です!
はみだし者讃歌聞いて、ちょっとウルッときてしまいましたw


そんなわけで、本日も(個人的)「俺妹」強化週間!
その四日目です!
すでに折り返しを過ぎてしまいましたねw


ライブも無事に終了した後の控室。
加奈子があやせたちに打ち明ける、本当の思いとは……


今回はそんな話しです。
感想、pixivではアンケートへの回答など、ドギマギしながらお待ちしています!どうぞよしなに。


それでは、もう少しでこの企画も終了!
下より本編をお楽しみ下さい。

ではでは、また明日お逢いできればうれしいです!ノシ

byハンチングを買おうか悩んでいる、つむぎ日向






思い新たなこの気持ち


「ふぅ~疲れた~」
 無事にライブも終わり、あたしは控え室の椅子にドカッと座った。
 ってか、ライブで疲れてる加奈子に語り部?なんてさせるとか、間違いなく鬼だぜ。
「昔なら一服してたところだけど……」
「加奈子、何かった?」
「いや、なんも~」
 あたしの禁煙はなんとか続いている。主にあやせのおかげでね。
「それにしてもあの野郎~けっきょく戻ってこなかったじゃん」
 わざわざあたしのライブ見に来させてやったってのに、なんだよ急用って。
「きっと、おにぃ……彼にとってはどうしても外せない用事があったんだよ」
 あたしの言葉にあやせがそう言う。
 ってか、それはあたしも分かってっけどさ~。
「加奈子のライブよりも大事な用って、いったいなんなんだよ」
「あの……いましたよ」
 あたしが愚痴っていると、うしろからブリジットがそう小さく言った。
「あん?なにが?」
「だから、あの人……マネージャーさん」
「え!?どこに!?ってか、なんで言わねーんだよ!」
「だって、わたしもステージの途中で見つけたから……」
「それでも言えっての!……そういや、あの二人が『ClariS』ってのも、おまえ知ってて言わなかったなぁ!」
「かなかなちゃん、話が飛んでます」
「うるせー!」
 ったく!あいつも戻ってきてるなら、そうやって言えっての!
 ……でもまあ、ステージ見たなら許してやんよ。
「ねぇ加奈子、なんでそんなにあの人にこだわるの?」
「ん?だからそれは説明したじゃん。何度も言わせるなよ、恥ずかしい~」
「うん。それは分かってるんだけど、なんだかそれだけじゃない気がして……」
 あ~もう、こういう時のあやせの勘はやたらいいんだよな~。いつも怖いぜ、まったく。
「か~な~こ~」
「わかったよぉ~!だからそんな怖い声出すなってぇ!」


 別にあたしがあいつにこだわってるとか、そういうんじゃねぇんだよ。

 ――ただ、あいつが初めてだったんだ。

 あたしのことを、あたしのために怒ってくれるやつなんてさ。


 あたしってこんなだから、いつもいろんな人に怒られて、ウゼー説教されてさ。でも、そいつらはいつもあたしのためって言いながら、自分のために説教してた。世間体だったり、自分の立場だったり、八つ当たりだったり……いろんな理由で怒ってきた。
 親だって同じで、夫婦喧嘩のついでみたいにあたしのこと非難してた。

 そんな中で、姉貴だけがあたしの味方だった。
 っていってもよ、姉貴はどっちかっていうと、話聞くだけ聞いて、「それで加奈子はどうしたいの?」って、全部あたしに丸投げする感じだったから、あんまし怒られるってこともなかったんだよねぇ。
 なのに、身内でもないあいつ……京介だけがあたしのために怒ってくれて、あたしのために説教してくれて、あたしのために体張ってくれんだよ。
 最初はさ、どうせこいつも他の奴らと同じだろって。どうせ会社のためとか、そういう理由で言ってんだろって思った。でも、すぐに違うって気づいた。
 あいつは、本当にあたしのことだけを考えてあたしを怒ってくれたんだよ。普通そんな奴いるかぁ?いねぇって。
 すげーバカだよな、あいつ。人のために怒って、体張って……そんなの、なんの得もないっての。
 でも、そんなバカがあたしのファン第一号なんだよ。
 だからさ、ほんの少しだけ、あいつのために……あたしもそう思って仕事することにしたんだよ。ほんの少しだけどな。


「って、なにニヤニヤしてんだよ」
「ごめん。でも、加奈子がそんなこと考えてたなんて、知らなかったから」
 ったくよぉ~、散々言わせておいてムカつくぜ。
「でも、お兄さんらしい」
「ん?」
「あっ……ううん、なんでもない」
 あやせはそう言って首を振った。
 そんな時、トントンと控え室のドアがノックされた。
「はい」
 一番ドアに近かったあやせがドアを開けると、
「お疲れさん」
 今話してたバカマネージャー、京介がそこにいた。
「おい!なにしてたんだよぉ!」
「悪い!でも、ちゃんと加奈子のライブは見たから。ってか、やっぱおまえって凄いのな!見ててテンション上がっちまったよ。一緒に見てた連れも、もう騒ぎまくりでさ」
 嬉しそうな笑顔でそう言う京介。
「フンッ、当然っしょ!なんせこの来栖加奈子のライブなんだから!……ってか、あんたこそ凄い格好になってんじゃん!傷だらけだぜぇ?」
「あぁ、ちっとな……」
「なにやってんだよ……おい、ブリジット、救急箱持ってきてくれ」
「は、はい!」
 ちょこちょこと走って、ブリジットが部屋の棚にあった救急箱を持ってくる。あたしはその間に、近くにあったパイプ椅子を引きずって、
「ほら、おまえはここに座れ!」
 と、無理やり京介を座らせた。
「おい、いいって!俺、人待たせてるしさ!」
「んなもん、ちょっと遅れたって問題ねぇよ!」
「いや、それがあるんだよ!あいつ、あんまり待たせると絶対キレるし、あとが面倒なんだから……」
「はぁっ?なんだそれ。そんなわがままな奴ほっとけって」
「わがままって、あいつおまえのとも……はぁ~わかったよ」
 なんか言いかけた京介は、あきらめたようにパイプ椅子に体重を預けた。
「はい、かなかなちゃん」
「おう、サンキュー」
 ブリジットから救急箱を受け取ったあたしは、中から消毒液を取り出して、思いっきり傷口に吹きかけた。
「痛ってぇぇぇ!!!おま、ガーゼとか使えよ!」
「これくらい我慢しろって!それに、いっぱいかけた方が治り早くなるだろ」
「ならねぇよ!」
「ったく、うるせーな」
「あの、加奈子……わたしも手伝うよ」
 見かねたとでも言いたげなあやせがそう言ってきた、でもさ……
「いや、あやせは手伝わなくていいからさぁ。なんか、怪我が悪化しそうな気がするんだよねぇ~ってか、治りが遅くなりそうだし」
「それ、どういう意味?」
「だから笑顔で聞くなって、怖いから!」
 それから、数分。なんとか手当は終わった。
「どうだ!感謝しろよぉ~。このあたしが手当してやったんだからなぁ?」
「ああ、そうだな……なんか、よけい酷くなった気もするが……」
「うっ……」
 確かに、京介の顔や手に貼られたガーゼや包帯は、どれもグチャグチャで、痛々しさが倍増している気さえした。ってか、なんか怪我もしてないのに包帯とか巻いてる痛い人みたいになっちまった。
 でもよぉ、しかたないだろ!こんなことしたことなかったんだからさ。
「でも、ありがとな、加奈子」
 それなのに、こいつときたら笑顔で感謝なんかしやがった。文句言ったくせに。
「う、うるせー。別に、なんとなく気が向いたからしてやっただけだ」
「ああ。それでも、ありがとう」
「お、おう……」
 まったく、調子がくるうんだよなぁ、こいつと話してるとさ。
「じゃあ、悪いけど俺は一回戻るわ。片付け終わる前には戻ってくるからさ」
「別にいいって。そのまま帰っちまえよ」
「でも仕事が」
 はぁ~まったく、変なところで律儀だよな~。
「あたしがいいって言ってんだからいいんだよ!でもその代り……」
「その代り?」
 あたしは、一息吸ってから京介の目を見て言葉を続ける。
「次のライブも、ぜってー来いよ!」
「おう!あたりまえだ!なんせ俺は……」
「あたしのファン第一号だかんな!」
「ああ!」
 そして京介は走って帰っていった。
 誰を待たせてるのかは知らねぇけど、ホント人のためにばっかり走ってる奴なのかもな。ってか、そんなのマジでバカじゃねぇかよ。
「あ~あ、なんかしけちまった。ブリジット~お茶ぁ」
「は~い」
 あたしはあいつが座っていたパイプ椅子にドカッとこしかけて、カップにお茶を注いでいるブリジットをなにげなく見る。
「ねえ、加奈子」
「ん?」
 あやせがなんだか嬉しそうにあたしの顔を見ている。
 なんだよ、キメェな。
「なんだか、最近の加奈子変わったよね」
「はぁ?変わってねぇよ。身長も伸びてなかったし、胸もデカくなってねぇっての!イヤミか!」
「フフ、そういう意味じゃないんだけど……まあいっか」
 なんだよ、チクショー。
 あたしだって、ホントの意味ぐらいわかってるっての。でも、別に変っちゃいねぇって。ただ少し、毎日が前よりも楽しくなったってだけだよ。悪いかこら。
「っけ。おい、ブリジット!お茶まだかよぉ~」
「はい!今……あっ!」
 ブリジットがまた派手に転んで、お茶を床にぶちまけやがった。
 こういう時に、あいつがいないと不便なんだよなぁ~。片付ける奴がいねぇじゃねぇかよ。
「ったく。京介帰らせんじゃなかったぜ」
 そうボヤキながら、あたしは涙目のブリジットを抱き起すのだった。

 ――fin.

スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

お仕事のご依頼ご連絡
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

参加予定イベント
【コミックマーケット84】
 日付 : 8月10日(土)(1日目)
配置場所: 西地区 "る" ブロック 21a
東日本大震災義援チャリティ


ユニリーバ東日本大震災クリック募金
応援バナー
★「民安★ROCK」応援バナー
民安★ROCK

★「魔法少女リリカルなのは」
 第4期応援バナー
シリーズ第4期「魔法少女リリカルなのはViVid」

★アニメ「THE IDOLM@STER」
応援バナー THE IDOLM@STER THE IDOLM@STER

アクセスカウンター
オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
プロフィール

でんき部

Author:でんき部
 
同人サークル「でんき部」のブログです!

このブログでは、

《イベントへの参加告知》
《二次小説の投稿》
《メンバーのどうでもいい日常》

などを綴っていきます!
更新は主に、主宰兼小説担当のつむぎ日向が行います。

コメント、メール(左上にメールフォームあり)など、一言でもいいので頂けると嬉しいです!

リンクフリーですので、お気軽にリンク設定してください!その際、一言頂ければこちらからもリンクします!
(下のバナー使ってくれると嬉しいです!)

pixiv、Twitterもよろしくお願いします!↓

pixiv(主宰兼小説担当):つむぎ日向(@でんき部)

pixiv(イラスト担当):黒木 杠

twitter(同人サークル「でんき部」):@denkibu111

twitter(つむぎ日向):@bogiiMk3

「でんき部の部室」リンクバナー
★当ブログ「でんき部の部室」のリンクバナーです!
 リンクフリーですが、リンクする際に一言メッセージ頂ければ、こちらからもリンクします!

Twitter


web拍手 + 更新報告


pixiv新着投稿30件
カテゴリ
最新コメント
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
Amazonおまかせリンク(R)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。