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「夏に残りし想い出」【俺妹二次SS】 byつむぎ日向

ニューヨークへ行きたいかぁぁぁーーー!
と、聞かれても、「いいえ」と答える主宰、つむぎ日向です。

今日より、(個人的)「俺妹」強化週間と題しまして、一週間毎日「俺妹」の二次小説をpixivとブログに投稿していこうと思います!!
本日はその一日目!

夏休みに黒猫の家に遊びにきた京介は、そこで日向ちゃんと二人きりになり……

今回はそんな話しです!

感想などなど、どしどし募集していますので、どうぞよしなに。
では、下の続きを読むから本編をお楽しみ下さい。ノシ

by香織と彼方とシンヤ先輩が思い切り好きな、つむぎ日向




夏に残りし想い出


 本来なら、高校生活最後の夏休みも終わり、九月になってからの話をするべきなんだろうが、少し終わったばかりの夏休みの話をさせてほしい。
 なんでまたそんな話をしたいのかというと、まあなんだ。ただちょっと、思い出に浸りたいだけかもしれないんだけどな。
 でも、この夏休みにはさ、今まで以上に語りつくせない思い出がいっぱいできたのも事実なんだ。だから、その話を少しだけさせてくれ。


 今さら自己紹介もいらないとは思うが、俺の名前は高坂京介。最近彼女ができたばかりの、いわゆるリア充だ。そして今日もまた、俺の彼女――黒猫の家を訪れていた。
「おじゃましまーす」
 勝手に入ってきていいということだったので、もう何度目の訪問かもわからない黒猫家の玄関に上がる。すると、
「あっ、高坂くんだ!」
 廊下をたったと一人の女の子が駆けてきた。黒猫の妹の一人、五更日向ちゃんだ。
「よっ。黒猫は?」
「台所にいるよ」
「そっか」
 最初ここに来た頃は、妹たちの前で黒猫を何と呼ぶか迷ったが、まあそれは学校同様。俺が一番呼びやすい「黒猫」で通すことにした。どうやら黒猫の妹二人も、自分の姉が黒猫というハンドルネームを使っているのは知っているようだったし。
 そんなわけで、特に気兼ねなく日向ちゃんと話ながら一緒にお茶の間に入ると、台所に制服姿の黒猫が立っているのが見えた。今日は昼飯をご馳走になる約束をしているのだ。
「あれ?でも、なんであいつ制服なんだ?」
 座布団に腰を下ろしながら疑問を口にすると、
「ああ、なんか朝学校行ってたみたいだよ」
 と、日向ちゃんが即座に答えてくれた。
「学校?」
 あれ、今日部活あったかな?
 夏休み中でもできるだけゲー研には顔出そうと思ってたんだけどな。まあ、受験勉強もあるからほどほどにだけど。
「部活とは別件よ。今日中に提出しないといけない……そう、課題があったの」
 俺が部活の予定表を頭の中で確認していると、冷たい麦茶を盆に乗せてやって来た黒猫がそう言った。
「課題?そんなの一年の時にあったっけ?」
「ええ。あったのよ、私には」
「ふ~ん。そっか」
 まあ、俺の時と違うこともあるだろうしな。
「それよりも先輩、なんで私に一声もかけずに妹と団らんしているのかしら?」
「いや、だって忙しそうだったし」
 ってか、なんでちょっとキレ気味なんだよ黒猫さん。目がマジだよおい。
「あぁ!ルリ姉、もしかしてあたしに高坂くん取られて妬いてんだぁ!」
「なっ、なにを言っているの!そんなわけないじゃない!」
 クーッと持ってきた麦茶を一気飲みする黒猫。それでもまだ分かるくらいに顔が真っ赤だった。
「へーそっか」
「な、なにかしら?」
 俺がニヤニヤと黒猫の顔を見つめていると、黒猫は俺を睨み返してきた。だが、その顔が高揚しているせいか、怖いどころか可愛さすら感じさせる。
「いや、おまえでも妬いてくれるんだなーってさ」
「ふ、ふんっ。だから違うと言って……」
「またまた~ルリ姉も正直じゃないんだから~」
「日向、今日のお昼は抜きでいいのね。わかったわ」
「そんなー!」
 そんな会話をひとしきりして盛り上がっていると、
「あっ、もうこんな時間」
 黒猫が時計を見て立ち上がった。
「なんかあるのか?」
「ええ。珠希のお迎えと、切らしている食材の買い物に」
「なら、俺も一緒に行くよ」
 荷物になるならその方がいいだろうと思って立ち上がったのだが、
「いえ、先輩は日向とお留守番していてちょうだい」
「お留守番って……」
「どうやら日向も先輩のことは気に入っているようだし、二人にしても大丈夫でしょう?」
「まあ、それは大丈夫だけどさ。荷物持った方がいいんじゃないか?」
「そんなに量を買うわけではないし、いつものことだから大丈夫よ」
「そっか。なら、わかった」
 こういう時のこいつは絶対に引かないと最近分かってきたので、ここは俺が引いておく。
「それよりも先輩……まさかないとは思うけれど、日向になにかしたら……」
「しねえよ!」
「そ、そうよね。流石のあなたも、そこまで変態ではないわよね」
「おまえは、俺を変態だと思ってたのか?」
「ええ」
「違ったの?」
「この姉妹ひでぇ!」
 なぜか日向ちゃんまで答えやがった。
「はぁ……まあ、こっちは大丈夫だから行って来い」
「ええ、そうするわ。……行って、きます」
「お、おう。行ってらっしゃい」
「いってらっしゃーい!」
 なんか普通の言葉を口にするのが、やけにむず痒いな。日向ちゃんみたいに普通に言えばいいのに。
 まあ、それは黒猫も同じだったようで、真っ赤になりながら家を出た。
 そして、家には俺と日向ちゃんの二人きりになったのだが。
「高坂くんがルリ姉と結婚したら、毎日こういう会話するのかな~?」
「気が早えよ」
「えへへ、そっか」
「それよか、珠希ちゃんどこ行ってんだ?」
「学校のプール。あたしも行こうかと思ってたんだけど、高坂くんが来るっていうから行かなかったんだ。でも、たまちゃんには少しでも友達と思い出作ってほしいしさ」
「……?なんだ、そんなに俺に会いたかったのか?」
「ううん。ルリ姉と高坂くんをいじって遊ぶの面白いから」
「人をおもちゃにするんじゃねえ!」
「まぁまぁ。ちゃんと、あとでルリ姉と二人っきりの時間作ってあげるからさ~」
「わかった。それで手打ちだ」
 正直、いつもと変わらなかった。
 ってか、小学生の女の子と二人きりになったからって、何かがある方がおかしいんだけどさ。
「そういえば、高坂くんと二人っきりって初めてだね」
「そうだな。いつも黒猫と珠希ちゃんが一緒にいるし」
 当然といえば当然だけどな。彼女の家に遊びにきて、その妹と遊んでるってどういう状況だよって。あれ?でも、なんか前にも似通った状況があったような……。
 そんなことを考えていると、
「高坂くん……いくらあたしが可愛いからって、変なことしないでね」
 と、日向ちゃんがしおらしい声を出して言った。
「変なことってなんだよ?」
「その……エッチなこと?」
「しねえよ!」
 ったく。この姉妹、ホント俺をなんだと思ってるんだよ。
「ってか、黒猫帰ってくるまで暇だな~」
 俺が話を変えると、
「はっ!そういう理由にかこつけてあたしを……」
「いい加減怒るぞ!」
 こいつ、話を戻しやがった。
「ジョーダン、ジョーダン!それに、あたしだってもっとカッコいい人がいいし」
「おい、それどういう意味だよ」
「言っていいの?」
「いや言うな」
 なんかもの凄く悲しくなってくるから。ってか、既に悲しいよ。
「う~ん、でもホントにヒマだね~」
 日向ちゃんは何かすることが無いか考え始めたようなので、俺は黙って冷たい麦茶をすすった。
 正直なところ、このまま二人で話しているだけでも十分だとは思うんだよね。日向ちゃんは凄く話やすい子だしさ。
「そうだ。宿題みてやるよ。どうせ、まだ手つけてないんだろ?」
「あぁ~……ううん。いいよ!宿題は大丈夫だから」
「そっか?」
「うん」
 どこか日向ちゃんの様子がおかしかった気がしたけど、本人がいいと言う以上は大丈夫なんだろう。
「夏休み最終日に泣きついてきても知らねえぞ」
「そんなことしないもーんだ!」
 いつものいたずらっぽい笑顔を戻して言う日向ちゃん。
 これは後になって知った話だが、当然この時に日向ちゃんや珠希ちゃんの転校も決まっていて、宿題なんて出ていなかったそうだ。
 それに黒猫は黒猫で、朝から学校に転校関係で書類を出しに行き、今もまた妹の通う小学校に、挨拶も兼ねてのお迎えだったらしい。
 ホント、俺はいったい何をやっていたんだか。
 なんて、悔やんでももう遅いんだけどさ。これが本当の、後の祭りってやつか。


 その後、俺と日向ちゃんは、けっきょくなんでもない話をして時間を潰した。
「それで?その後どうしたの?」
「えっとな……俺が土下座して、フェイトさんに……」
「ええ!高坂くん土下座したの!?うわ~カッコわる~い!」
「バカ言え!ここは俺の人生でも、数少ない超絶にカッコいいところだ!」
「高坂くんwwなんか大事なところがマヒしてるよwww」
「うるせー!ってか、台詞中にww使うな!」
「だってwww高坂くんがおかしいんだもんwww」
「おい。それは面白いって意味か?それとも頭のネジが緩んでますよって意味か?」
「両方!」
「てめえ!もう許さねえぞ!」
「キャー!」
 ぎゃあぎゃあと騒ぎながらお茶の間の中を駆け回る二人。
 高校生男子が小学生の女の子を追い掛け回しているわけだが、これってあやせが見たらリアルに殺されるんじゃないか?だが、この場にあやせはいないからオッケーか。
「うわっ!」
 と、その時、後ろ向きになって走っていた日向ちゃんが、ちゃぶ台に足をぶつけてよろめいた。
「くそっ!」
 倒れる寸前、なんとか床と日向ちゃんの間に腕を滑り込ませて、日向ちゃんが倒れるのは防げた。この一年で俺の反射神経は大分よくなった気がする。
「大丈夫か?」
「うん……ありがと……でも、あの……高坂くん……」
 何故かもじもじとしている日向ちゃん。
「どうした?どっか怪我でも……」
「いや、それは大丈夫なんだけど……さすがにあたしでも、この体制は恥ずかしいかなって……」
「へ?」
 とっさのことで気が付かなかったが、今俺は日向ちゃんを抱きとめる形になっていた。顔の距離ももの凄く近い。ってか、この距離でみると、やっぱり黒猫とそっくりだな~。恥ずかしがって、顔中を真っ赤にしてるところとかもさ。
「高坂くん……そろそろ放してくれても……」
 日向ちゃんがそんな風にボソボソと言っていると、背後でガタッっという何かが落ちる音が聞こえた。
「うん?」
「あっ」
 そのままの態勢で、二人して音がした方を向くと、
「なっ、なっ、なに、なにをやっているのかしら!?先輩!?」
 廊下の床には買い物袋が落ちていて、その奥にはプールバッグを持った珠希ちゃんと、顔を真っ青にした黒猫が立っていた。
「いや、まて、黒猫!たぶんおまえは誤解している!」
「誤解……へぇ、そう……」
 声だけで凍りつきそうなほど冷たい言葉を吐き続ける黒猫。
「日向……これはいったい何があったのかしら?」
「えっと……あっ!」
 黒猫に問われ何かを思いついた日向ちゃんは、俺の腕からスルリと抜け出し、慕う姉の後ろに隠れてこう言った。
「あたしのテイソーが危なかった!」
「ちょ、おまっ!なに言ってんの!?」
「黙りなさい」
「はひっ!」
 黒猫の言葉に、俺は顔を引きつらせてその場で棒立ちするのみだ。
「あなたのことを信頼していたけれど、一度煉獄の焔にその身を焼かれた方がいいようね」
「いや、だから、黒猫さん……」
「私は黙りなさいと言ったのだけど」
「すみません!」
 不敵な笑みを浮かべながら、にじり寄ってくる黒猫。
「さあ、どんな方法で殺されたいのかしら?あなたが一番嫌がる方法を、散々いたぶった挙句にしてあげる」
「ひぃっ!」
 ヤバい!目がマジだ!マジで殺られる!
「おい……頼むからこいつの誤解を解いてくれ……」
「たまちゃん、あたしたちは向こう行ってようね~」
「って、逃げんじゃねえー!」
 日向ちゃんは珠希ちゃんを伴ってどこかへ消えてしまった。これで万事休すだ。
「先輩……さようなら」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 その後、とても言葉にしたくないような制裁が長時間続いたのは、いうまでもないだろう。


 まあ、こんな夏の日の出来事も、今となってはいい思い……いや、トラウマだな……。ブチ切れた黒猫さん、マジやべえって。
 でもさ、黒猫とその妹たちとの日々は、本当に楽しかった。この後に、あんなことになるとは思いもしなかったけど――。





「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 壁の向こうから、高坂くんの断末魔が聞こえてくる。
「姉さまとおにぃちゃんは、いつも仲良しですね!」
「あぁ、うん。そだね」
 あの高坂くんの、今にもこと切れそうな声を聞いてよくそんな風に思えるな、この妹は。まるでホラー映画で悪霊に襲われてる人みたいな声が、壁の向こうから延々と聞こえるんだけど……。
「でも……」
「でも?」
「うん。でも、なんかルリ姉が高坂くんを好きになったわけ、少しわかった気がする」
 なんとなくだけどさ。
「あんなにカッコ悪いのにね」
「はい!」
 あたしの言いに、笑顔で元気よく答えるたまちゃん。
 たまちゃんにまでこう言われる高坂くんが、少しかわいそうになってきたよ。あとでおかずを一個わけてあげようかな。
「姉さまとおにぃちゃんは結婚するんですか?」
 ふと、たまちゃんがそんなことを聞いてきた。
「え?あぁ、それはどうかな~」
 なんか引っ越しのこととか黙ってるみたいだし……。
 あたしとしては、高坂くんがルリ姉と結婚して、本当の家族になってくれたら嬉しいけどさ。
「だけど、もしあの二人が分かれるようなことがあったら、あたしが高坂くん取っちゃうんだから!」
 なんて言いつつも、この時のあたしは、本当にあの二人が別れるなんて思ってもいなかったけどさ。
 だってあの二人、スゲー仲良いんだもん。
 それに高坂くんってさ、カッコ悪くてどこか抜けてて、完全にいじられキャラだけど、それでもあたしは、なぜかカッコいいって思っちゃったんだもん。
 あの人がルリ姉の恋人でホントよかった。
「ありがとね、お兄ちゃん」
 あたしは心の中でそう、既に悲鳴すら上げなくなった高坂くんに言うのだった。

 ――fin.
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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