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ある夏の日の温泉街【俺妹二次(原作8巻ネタバレあり)】 byつむぎ日向

黒猫の次に沙織が好きな主宰、つむぎ日向でござる。

昨日に引き続き、俺妹原作8巻より二次創作SSの投稿です!
特に明言していませんでしたが、記事下の「続きを読む」から本文のSSは読めますので、よろしくお願いします。

今回は、昨日とは打って変わって、“あの”温泉街でのその後を京介視点で書かせて頂きました。
至らないところあると思いますが、楽しんでくれれば幸いです。

感想など、お気軽に下さい。
作者は皆様のお言葉に飢えておりますww
どうぞよしなに。

それではまた。

byつむぎ日向



ある夏の日の温泉街


 夏休みも終わったばかりの温泉街。
 理由は言うまでもないと思うが、気絶しちしまった黒猫もなんとか歩けるぐらいには回復して、俺たちは硫黄の立ち込める中を歩いていた。
「それじゃあ、私はこれで」
「……ああ。その、またな」
「……ええ」
 俺と黒猫の関係はといえば、さすがにまだ気まずいままだった。俺の言おうとしたことも、けっきょく言えてないままだしな。
「俺たちも帰るか」
 でも、今この瞬間言うべきことでもない気がして、俺は桐乃にそう振った。一刻も早く帰って、自分の中で整理したかったというのもある。
 だが、俺をここまで連れてきた漢気満点の桐乃様は、尊大に言いやがった。
「はあ?なに言ってんの?あたしたち、今日ここに泊まるから」
「は?」
 泊まるって、一泊してくってことか?そりゃ、夕方になりかけてるこの時間に新幹線に乗って帰るよりは、はるかに楽だけどよ。
「宿とかどうすんだよ?まさかそれも取ってあるのか?」
「そんな暇あったと思うの?」
「そうっすか……」
 ここまで惚れ込むほどの漢気を見せてくれた妹様は、最後の最後で詰めを誤りやがった。温泉宿って、こんな時間からでも泊まれるのかな。
「で、それでどうすんだよ?今から泊まれるとこ探すのか?あと、俺そんなに金持ってねえぞ」
「そこは大丈夫!このあたしが全額貸してあげるから」
「……貸しなのか」
「当然!あっ、新幹線の切符代も後で返してよね。ちゃんと二人分」
「おまえなー!」
「なに?なんか文句あんの?」
「……いえ、ないです」
 全部俺のためにしてくれたと考えると、さすがに払えないとは言えなかった。でも、それぐらい持ってくれてもいいと思わないか?俺、いままでコイツに請求したことないぞ。
 俺と桐乃がそんな掛け合いをしていると、それまで黙って聞いていた黒猫が、フッと笑って俺たちを改めて見た。
「あなたたち、とりあえず私が泊まっている宿に来なさい。宿泊代は安いし、夏休みも終わったばかりなのだから、部屋は空いていると思うわ」
「マジで!?ヨッシャー!じゃあ、そこに決定!」
「あまり燥がないでちょうだい。それに、私の家族に迷惑をかけるんじゃないわよ」
「えー!でも、黒にゃんの妹だけでも……」
「馬鹿を言わないで!あなたに妹たちを会わせる気なんてまだないわ」
 そんな桐乃と黒猫のやりとりは、いつもどおりのもので、見ていて自然と笑みがこぼれていた。
「ありがとな、黒猫」
「な、なにが?私はただ、宿泊先に困っているようだから、一案を提示したまでよ。別に、他の宿を探したっていいのよ」
「いや、それはめんどうだし、同じところに泊まれるなら、その方がいいよ」
「同じところって……部屋が同じなわけじゃないのだから、たいして変わらないでしょう」
「そっか?なんなら、俺は同じ部屋でもいいんだけどな」
「なっ!……あなたは、何を言いだしているの!?」
「うわっキモ!なに妹の前で言っちゃってるわけ!?ついに頭逝っちゃった?」
「逝ってねえよ!それよりほら、行くぞ」
 真赤になる黒猫と、心底気持ち悪そうな顔をしている桐乃。
 気まずくないと言ったら嘘になるけど、こんなふうに楽しく喋れるのは、やっぱ大事な友達だからなのかな。


 それから黒猫を先頭に数分歩き、趣のある旅館にたどり着いたのが、すでに日が暮れ始めた頃だった。
「うわーボロい……」
「おま!なに言ってんの!」
 人が趣のあるって説明したそばから!
「だって、思ってた以上にボロいんだもん」
「そういうことは思っても口に出しちゃいけないんだ!」
「ということは、先輩もボロいと思ったのね」
「へ?いや、それは……」
 思った。正直思いました。だって、何か出そうな旅館なんだもん。
「まあいいわ。うちはあまり裕福ではないのよ。だから、一流旅館になんか泊まれないの。わかったかしら?嫌なら他を探してちょうだい」
「嫌なんて言ってないじゃん。むしろこういうとこの方が、THE旅館って感じがして、テンション上がるし」
「そう。ならこっちよ」
 黒猫の案内でロビーに行き、そこで宿泊の手続きを済ませ、俺たちは部屋に向かった。
 宿泊自体は、夏休み明けの平日ということもあり、簡単に部屋を取ることができた。だが、
「なんで一部屋なんだよ!?」
「だって、二部屋も取ると、あんたの返済が大変かなって」
 変なところで気いつかいやがって。ってか、おまえの部屋代も俺が払うのかよ!
 そもそも、先日シスコンを認めた俺と、さっきとんでもないこと言いやがったコイツ。よく同じ部屋に泊まろうと思うな。なにかあっても知らねえぞ。
「それじゃあ、私はこれで自分の部屋に戻るわね」
「じゃあ、あたしも……」
「呪うわよ」
 黒猫について行こうとした桐乃を、最低まで低くした声で一喝する黒猫。だが、その格好が地味なジャージなだけに、
「生妹見れるなら、呪われるぐらいの価値あるっしょ!」
 と、妹萌え全開の桐乃には、まったく効いてなかった。
 むしろ、呪いと聞くと、最近ビクッとしてしまうのは俺の方だったりする。まあ、その話は置いておく。
「あなたね……はあ、わかったわ。今度ちゃんと紹介してあげるから、今日のところはおとなしくしていて」
「マジ?絶対!?」
「絶対よ。ここに血の盟約をしてあげる」
「イヤッホーイ!」
 黒猫の言葉にご満悦の桐乃。マジで飛び跳ねて喜んでやがるぜ。
「いいのかよ?そんな約束して」
「ええ。いつかはみんなに紹介しようと思っていたから」
「そっか」
 そのみんなってのは、きっと俺も桐乃も、それに沙織も入ってるんだろうな。
 その中で、俺だけ少し先に行けたのは、やっぱり優越感だ。あとで桐乃に自慢しよう。
「それじゃあ、私はこれで」
「ああ……またな」
 俺の言葉に少しだけ微笑んで、黒猫は自分の部屋に戻って行った。
「で、これからどうするよ?」
「やっぱ温泉かな。汗かいちゃったし」
 そういって鞄の中からバスセットと着替えを取り出す桐乃。準備がいい奴だ。俺なんかいっぱいいっぱいで、なにも持ってきてないってのに。
 まあ、下着類はコンビニかなんかで買えばいいか。
「そうだ……」
 俺が風呂支度をどうするか考えていると、なにか思いついたように桐乃が言った。
「明日、昼の新幹線で帰るから」
「おう、わかった」
 俺が頷くのを見てから、少し目線を逸らして桐乃は続けた。
「それでさ……朝から少し時間あるし、そこは勝手にしていいよ」
「は?なんだよ、勝手にって?」
「だから、好きに使っていいってこと」
「うん?いまいち言ってることが……」
「あーもう!」
 俺の理解力のなさについに桐乃がキレ、鞄から出していた下着を握りしめて立ち上がった。
「だから!明日の朝は、黒いのとちゃんと話して来いって言ってんの!」
 そっか。そういうことか。
 俺はまた、妹に気をつかわせちまったのか。
 でも、
「おう!そうさせてもらうわ。サンキューな」
 今少しだけ、桐乃の言葉に甘えさせてもらうよ。だって、このまま帰るわけには行かないからな。
「別に……ただ、あたしがなんとかするって言ったから。それは最後までちゃんとやらないとさ……」
「ホント、そういうとこマジメだよな、おまえ」
「うるさい!いいからとっとと風呂行け!汗臭い!」
「わーったよ!行くから、下着で叩くな!」
「え?」
 そこで初めて、自分が下着を振り回していたのに気がついたらしく、
「このシスコン!変態!」
「なんでそうなる!?」
 と、いつものやり取りになった。
 ちなみに、下着は上の方だった。感想は控えておく。


 それから俺たちは温泉に浸かり(残念なことに、決して混浴などではない)、夕飯を喰い、仲居さんの心意気でピッタリくっ付けられた布団で寝ることになった。
 そして朝を迎えたわけだが、けっきょく一睡もできなかったよ。
 家の薄い壁がないだけで、まったく緊張感が違う。帰ったら壁に感謝しなければいけないな。
 まあ、それはどうやら桐乃も同じだったようで、
「はぁ~……」
 デカイ欠伸をする目元は、真っ黒なクマができていた。
 それから朝食を済ませ、新幹線の時間まで数時間となった。
「あんたさ、あんま時間ないんだから。わかってる?」
「わかってるよ。大丈夫だ」
 ここにくるまで散々迷惑をかけちまったし、最後ぐらいはバシッと決めてくるさ。
「そう。ならいいけど……」
 桐乃はそこで一回言葉を止めると、
「……頑張ってきなよ、兄貴」
「おう!」
 そう最高に頑張れる一言で見送ってくれた。


「おはよう、先輩」
「おはよう」
 昨晩メールをして、黒猫とは旅館の前で待ち合わせた。
 黒猫の格好は昨日とは違い、あの白いワンピースだった。ホント気に入ってるんだな。
「でも、昨日のジャージも意外に似合ってたんだけどな」
「なっ!いきなり何を言っているの!?あんな格好、あなたに見せるなんて……」
 ポロッと言ってしまった言葉に、黒猫は赤くなって目を泳がせている。
 そして、無理やり話を変えるように言った。
「そっ、それで、話ってなにかしら?昨日のつづきならするつもりはないわよ」
「ああ……まずは、ちょっと歩かないか?」
 黒猫は少し考えてから、小さく息を吐いた。
「いいわ。ちょうどお土産を買おうと思っていたから」
「お土産?」
「ええ。あなたたち兄妹や、沙織。それに、ゲーム研究会にも」
「そうだったのか」
「でも、あなたたちにはいらなくなったわね」
「すまん……」
「説明しなかった私がいけないのよ。……ほら、行きましょう、先輩」
「……ああ」
 それから俺たちはいくつかの土産店を回って、これは誰用、こっちは誰用とお土産を買っていった。
 昨日はテンパっていて分からなかったが、さすがは観光名所だけあって、都会とはまったく違う世界に俺は魅入られながら歩いていた。
 その間たいした会話はなかったけど、それはやっぱり気まずいものじゃなかった。まだ鮮明に思い出せる黒猫とのデート。その時と同じだ。
 俺の心はやっぱり弾んでいるし、黒猫も同じだと思いたい。それは、俺の都合のいい願望なだけかもしれないけど。それでも、そう思いたかった。
「なあ、黒猫」
「なにかしら?」
 もう時間もなくなってきた頃。お土産も大体買い終わり、俺たちは休憩所で休んでいた。
「瀬菜たちのことなんだけど……もう会わないなんてことないよな」
 それはお土産を買っている時から思っていることだった。
 松戸なら、俺たちは簡単に会いに行くことができる。でも、瀬菜たちゲー研のメンバーは、もう部活として放課後に会うことはなくなってしまう。
 黒猫と瀬菜だって、やっと名前を呼び合うくらいには仲良くなったのにさ。あんなに悲しそうな顔してくれたのに、もう会えないなんて辛すぎるだろ。
「馬鹿なことを言わないでちょうだい」
 だが黒猫は、ハッキリとそう言ってつづけた。
「確かに、部活としてあそこに行くことはもうできないわ。でも、私は彼らとの盟約を果たしていない」
「盟約?」
「ええ。まだ、あれは完成していないから」
「瀬菜と作ってたゲームか?」
 黒猫はこくりと頷いて、さらにつづけた。
「一年生二人で作品を作る。そして、次の作品は、前回バカにした奴らを必ず認めさせる。それは私たちの中で、絶対の約束よ。それが果たされないことなんてないわ」
「そっか。なら、よかった」
 黒猫のその言葉を聞いて俺は安心したよ。
 桐乃以上に人間付き合いが苦手なこいつだ。次の学校だって、なかなか友達はできないかもしれない。でも、黒猫には確かに友達がいる。そして仲間もいる。それなら、とりあえずは大丈夫だ。
「次の学校、早く馴染めるといいな」
「大丈夫よ。少し癪だけど、やりかたはあなたに教わったから」
 黒猫はそう言って真っ直ぐ俺を見た。
「まあ、あなたのようにはできないでしょうけどね」
 くすっと笑う黒猫だが、きっと緊張してるんだろうな。でも、
「大丈夫だ。おまえのことをちゃんと分かってくれる奴が一人くらいいるさ」
「だといいのだけど」
 前の黒猫なら、「そんな者はいらないわ」とか言ってそうなのにな。こいつも大分変わったもんだ。
「でも、あなたにそう言ってもらえれば、私は頑張れる」
「俺なんかで良ければ、いくらでも言ってやるぜ」
 と、そんな会話をしている時だった。
 ポケットの携帯がメールを知らせる着信を鳴らした。
「桐乃だ……もうすぐ時間だと」
「そう。では、残念だけどここまでね」
「……ああ」
 黒猫はここで別れるのを残念だと言ってくれた。それはもちろん俺も同じだ。でも、今はここで別れないといけない。
「それじゃあ、また会いましょう先輩」
 休憩所のベンチから立ち上がり、俺にそう言う黒猫。
 そう。また会える。松戸なんて、電車に乗ってすぐじゃないか。だから、ここで別れても、またすぐに会えるんだ。でも、
「なにやっているの?早く行かないと乗り遅れるわよ」
「なあ、黒猫……」
「早く行きなさい!」
 俺の言葉を遮ってそう言い、黒猫は俯いてしまった。
「分かった。だけど、一つだけ言わせてくれ……」
 無言のまま顔も上げないので、俺はそのまま話すことにした。
 昨日の今日だから、あまり変なことを言ってまた倒れてしまっては困る。だから、一つだけ。
「京介でいい」
「え?」
 急に何を言われたのか分からなかったのか、黒猫は目を丸くして顔を上げた。その目は、確かに潤んでいた。
「呼び方、先輩に戻ってたろ?ほら、もう学校も違うしさ。だから、先輩なんて呼ばなくていいよ」
「それで、どうして名前を呼び捨てることになるの?」
「それは、その……何回かそう呼ばれて、けっこう嬉しかったんだよ。だから……」
 俺の言葉にしばらく何も反応が無かったのが恐くなって、
「いや、おまえが嫌じゃなければでいいんだけど……」
 などと言い訳していると、黒猫はフッと笑った。
「名前を呼び捨てにされたいなんて、とんだMね」
「なんでそうなる」
「別にきょうちゃんと呼んであげてもいいのよ」
「御免だね」
「そう。なら、気が向いたらそう呼んであげるわ」
「サンキュ。……じゃあ」
「……あの……話はそれだけでいいの?」
 散々大事な話を避けてきたくせに、別れ際にそんな悩ましい顔でなに言ってんだよ。
「今は、聞きたくないんだろ?」
「……ええ」
「なら、今度にする」
「そう……ありがとう」
 また俯いてしまった黒猫に別れを言って、俺は駅に向かって歩き出した。
 少し歩いてから振り返ると、まだ黒猫は同じ場所で佇んでいる。
それを見たら、やっぱり最後にもう一つだけ言いたくなっちまった。
「黒猫ー!」
 少し離れたところにいる黒猫にも聞こえるように、周りなど気にせず大声で俺は叫んだ。
「俺は!まだおまえの呪いにかかったままだからな!それは本当だ!」
 それはちゃんと黒猫の下まで届いたようで、ここから見ても黒猫が真っ赤になっているのが分かった。
 どうやら口をパクパク動かしているが、「こんなところで何を言っているの!」とか言ってるんだろうな。
 だが、俺はそんなのは知らんとばかりに駅に駆け出した。
 これは、俺なりの黒猫への誠意だ。
 けっきょく、俺はあいつに何もしてやれなかったけど、素直な気持ちだけは伝えておきたかった。そして、そのうえで、俺は答えを決めないといけなんだ。
 身を削ってくれた、いろんな奴のためにも。


「どうだったの?」
 なんとか滑り込んだ新幹線の中、座席に付いた途端桐乃はそう切り出した。
「どうって?」
「ちゃんと黒いのと話してきたのかって聞いてるの!」
「ああ、それなら大丈夫だ」
「そう……」
 ならいいけど、と呟いて、それから先、桐乃はずっと窓の外を見ていた。
「なあ、桐乃」
「……なに?」
 目線すら動かさずに、めんどくさそうに答える桐乃に、
「ありがとな」
 と、本心から礼を言った。
 今回は、本当に全部コイツのおかげだ。
 だから、本当はこんなところではなく、もう少しだけ時間が経った後、俺はもう一度礼を言わないといけないだろう。でも、とりあえず今言っておきたかった。
「だからいいって……それとも、「よく頑張った」って、頭撫でてほしいわけ?」
「んなわけあるか!」
 妹にそんなことされたら泣くわ!
「……それに、俺は今回なんにも頑張っちゃいねえよ」
 俺も窓の外の流れる景色に目をやりながらぼやく。小さく言ったそれは、桐乃には聞こえなかっただろう。
 ただわかったのは、俺はちゃんと考えないといけないってことだ。
 まだ思いつきの答えなんかじゃなく、ちゃんとした答えを。
 でも、まずはその思いつきを、黒猫には言っておきたかったかもな。あとで電話しよう。
「ねえ、兄貴……」
 だんだんと見慣れた景色が広がってくる中、桐乃がボソッとそう声をかけた。
「うん?」
「あたしさ、今回役に立てたのかな」
「なに言ってんだよ……」
 おまえがいなかったら、黒猫を連れ戻しになんて行けなかったんだ。
「今回のおまえ、超カッコよかったぜ」
「へへっ……そっか……」
 まったく。嬉しそうに笑いやがる。
 そんな時、俺たちの携帯が同時に揺れた。
 お袋からだ。
「ヤバッ……そういや、お父さんに今日のこと言ってなかった……」
「これ、マズイだろ……」
 我らが母からのメールの内容は、無断外泊により親父が激昂しているとの内容だった。
 これは本当にマズイ。リアルに命が危ないかもしれない。主に俺の。
「おまえ、なんで言ってこないんだよ!?」
「だって仕方ないじゃん!急いでたし、あたしだってテンパってたの!ってか、あんただって人のこと言えないじゃん!」
「俺は昨日のうちに帰ろうとしただろ!泊まるって言ったのはおまえだ!」
「だって、日帰りなんてつまんないじゃん!」
 そんな口論を繰り広げながら、チラッと見えた桐乃の携帯は、まだあのプリクラが貼ってあり、しかも待ち受けも変わっていなかった。
 それ、人に見られたらどうするんだよ。
 まあ、俺も人のこと言えないんだけどさ。


 その後家に帰った俺たちは、数時間に及ぶ説教を親父から受けたのだった。

 ――END
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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