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St. Valentine's Day【シュタゲ二次】

本日二度目の、From Your Valentine!

昼になっても寂しい主宰、つむぎ日向です。


本日二度目の投稿は、『Steins;Gate』(シュタインズ・ゲート)の二次小説です!
ただ、女子キャラは一人も登場しません!(キリッ

オカリンとダル、そして、『CHAOS;HEAD』(カオスヘッド)から“あのキャラ”が登場します!


pixivにも同作品投稿していますが、感想他お待ちしています!お気軽にコメント下さいね!!

では、今日はもう二回更新する予定ですが、どうぞよしなに。

byつむぎ日向




St. Valentine's Day【Steins;Gate二次】



「……ああ、その件については問題なく事は進んでいる。……そうだ、これが“運命石の扉(シュタインズ・ゲート)”の選択だ。では、エル・プサイ・コングルゥ」
 俺はそう別れの合言葉を言い、何も聞こえない携帯をポケットにしまった。そして道の真ん中で立ち止まり、周りを見回す。
 俺、鳳凰院凶真を狙う“機関”の目がないかを確認するためだ。
「フッ、追手は来ていないようだな」
 まさかこんな日に、奴らも俺を狙っては来ないということか。
 こんな日、というのはセントバレンタインデーということだ。
 そして、そんな日にこのマッドサイエンティストがアキバの町中でなにをしているのかと言えば――
「我がラボに向かう途中なのだ!」
 俺は道の真ん中でそう高らかに叫んだ。
 通行人は俺のことなど見えないかのように、素通りを決め込んでいる。
 と、そんな時、
「痛っ!」
「ぐおっ!」
 突然背中に衝撃がかかり、俺は前によろめいた。
「き、“機関”のエージェントからの攻撃か!?」
 声を上げ、身構えながら振り返ると……
「い、痛い……」
 学生服を着た少年が道に尻餅をついていた。この制服は、俺の卓越した記憶能力に齟齬がなければ、私立翠明学園の制服のはず。
「少年……まさか君が“機関”から差し向けられたエージョントとは……」
「は、はい?」
「いや、皆まで言うな。俺は全て分かっている。君が本当はこんな汚れ仕事をしたくはないということも。そして、君は実際にそんなことを行うほど哀れな存在でもない。さあ、立ち上がれ。そして、君は新たなる人生を進むのだ」
 俺はそう言いながら、少年の手を掴み無理やり立ち上がらせた。
「ちゅ……厨二病乙……」
「俺は厨二病ではない!マッドサイエン――」
「あぁぁぁ!」
「な、なんだ!?」
 急に少年が叫ぶものだから、名乗りを途中で止めてしまったではないか。
 少年はせっかく立ち上がらせてやったというのに、俺の足元に蹲っている。
「僕の……星来たんから貰った僕のチョコが……」
「チョコ?」
 たしかに、よく見ると俺の足元には、アニメ絵のパッケージに包まれた、手のひらサイズの箱が落ちていた。ボロボロになって。
「ど、どうして……くれるんですか……?僕の、星来たんから貰ったチョコ」
「弁償しろというのか?しかし、俺は混沌の再現者。そんなことをするとでも……」
「弁償なんて……これは、さっきあったブラッドチューンのイベントで、僕が勝ち取って手に入れた、星来たんの愛情が入ったチョコなんだ……それを弁償なんて……」
「うっ」
 正直ちょっと引いた。
 普段ダルという我が右腕にしてスーパーハカーのキモオタが近くにいるが、客観的に見るとここまでか。これは早く別れたいな。周りの目線も集まってきているし。
 って、今高校生ぐらいの少年と明らかに目が合ったのに、もの凄いスピードで逸らしやがった。しかも、どうせかけてもいない電話などと話して。
「じゃあ、どうしろと言う?」
「それは……」
 弁償できないのであれば、どうしようもないだろう。それを分かってもらえれば、この少年だって諦めるはずだ。
「…………」
 少年は俺の足元のチョコを眺めながら、呆然としている。
「分かった。ではこうしよう――」
 そんな少年を見かねた俺は、ある計画を持ちかけた。
「ほ、本当に……?」
「ああ。この鳳凰院凶真、清純たる少年に嘘は付かない」
「あ、ありがとうございます」
「では、また後で。エル・プサイ・コングルゥ」
「……厨二病乙」
「厨二病ではない!」
 俺は少年と別れ、一刻も早くラボへ急いだ。




「まゆりは来ているか!?」
「うわっ!……オカリン、急に入ってくるなり大声はダメだろ常考」
「そ、そうだな……すまない。“機関”からの襲撃と誤解させてしまったか」
「今日もオカリンは厨二病な罠」
 不届きなことを言うダルを置いておいて(急を要するので説明も省く)、俺は狭いラボの中を見回して、一人の人物を探す。
「まゆりは、まだ来てないのか?」
「ああ、さっき一回来て、バナナを買に行ったお」
「そうか……」
 わりと急いでいるので、早く戻って来てくれないと困るのだが……こうなったら電話をするしかないか。
「そういや、これをわたしといてって、頼まれたんだった」
 ダルはそう言うと、自らがいじっているノートPCの横に置いてあった小さな包みを俺に向けた。
「む、それは!」
「お?オカリンがいつもより反応いいな。どうかした?」
「少しな。今はそれが必要な時だったのだ。よくやったダル。そして今は亡きまゆり」
「いや、まゆ氏は死んでないから」
「では、俺はもう一度出てくる。ラボは任せたぞ!」
「ラジャ」
 俺は可愛く包装された包みを片手に、ラボを後にした。
 ノートPCの排熱部分の先に置いてあったが――まあ、大丈夫だろう。
「俺だ」
 俺は携帯をポケットから取り出し、話し出す。
「……そうだ。例の物は手に入れた。作戦はもうすぐ成功する。……大丈夫、油断はしていないさ。お前にも迷惑はかけん。ああ……エル・プサイ・コングルゥ」
 話し終え、携帯をポケットにしまった所で、さっきの少年の姿が見えてきた。
「待たせたな」
「い、いえ……」
「これがブツだ」
「こ……これが……」
 少年は俺の差し出した包みをゆっくりと、慎重に受け取った。
「三次元チョコ、キターーーー!」
「うおっ!そ、そんなに喜ぶことか……!?」
 正直よくわからん。なぜそこまでチョコレートが欲しい。
 それは毎年まゆりが作ってくるチョコで、たいした価値はないぞ。
「僕は星来たん一筋だけど……こうやって三次元でチョコを貰えれば、僕もリア充だ……」
「キ、キモいぞ……」
「サーセン」
 つい口を付いて出てしまったが、少年はたいして気にした様子もないのでよかった。
「それより、本当に貰っても?」
「もちろんだ。もともと俺にはいらない物。……それに、道に立ち尽くしていた俺にも非はあることだしな」
「フヒヒヒヒwwwあ、ありがとう……ございます」
 少年はそう言って頭を下げた。なかなかに良い子なのかもしれない。キモいのを除けば。
「純情な少年の泣き顔など見たくはないからな。では、もう二度と会うこともないだろう。エル・プサイ・コングルゥ」
「厨二……うっ……では……」
 また失礼な事でも言おうとしたのか、少年は口ごもってから別れの言葉を口にした。
 そして、俺に背を向けて歩いていく。
 俺も少年に背を向け、逆に歩いていく。――これではラボと逆方向だが、そんなことはどうでもいい。
 俺の言葉通り、もう二度と少年と会うこともないだろう。
 だが、きっと少年には少年の、俺には俺の過酷な試練が待っているのだ。それが“運命石の扉(シュタインズ・ゲート)”の選択なのだから。

 ――例えば、少年はこれから起こる猟奇事件に必然的に巻き込まれ、混沌へと堕ちていくかもしれない。

 ――例えば、俺は世紀の大発明をし、そこから運命の闇に飲み込まれていくことになるかもしれない。

 だが、それは神すらも知らないことだ。







 それから時は経ち、今になって思う。


 その時に思ったことが、本当に俺の厨二ならばよかったのに――――





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